骨粗鬆症とは、骨量が減ることで骨が弱くなり、ついには骨折しやすくなる、特に女性に多い病気です。
骨粗鬆症は痛みなどの自覚症状に乏しいケースもあり、症状がなくてもレントゲンと骨塩量測定などの検査の結果、骨粗鬆症と診断されることもあります。
ご高齢の方や閉経後の女性では骨の生成が低下するとともに分解が進み、骨量が徐々に減少していきます。
50歳以上の女性では2割以上の方が骨粗鬆症の状態にあるともいわれ、骨量・骨の強度が低下することにより背骨や大腿骨頚部などの骨折が生じやすくなります。
かもめClinicでは、腰椎や大腿骨を同時に撮影可能なX線骨密度測定装置を導入しております。
腰椎や大腿骨を同時に撮影することにより、前腕だけもしくは踵骨だけでの撮影と比べて、骨密度測定における誤差が少ないため厚生労働省も推奨をしております。
測定部位は腰椎(正面、側面)、大腿骨、前腕骨、また任意の部位の測定も可能で応用範囲が広く、正確な骨密度測定には欠かせない医療機器といえます。
また検査による被曝量も少なく、検査時間も短いなど患者様に優しい検査です。
骨粗鬆症を予防するためには、主に以下のようなことが必要です。
- カルシウムやビタミンD、ビタミンK、マグネシウムの摂取
- 適量のたんぱく質の摂取
- 禁煙や禁酒
- 適度な運動や日光浴
また、骨粗鬆症を予防する運動療法により、以下の効果が期待できます。
- 骨量と骨強度の増加
- 加齢に伴う骨量の減少の抑制
- 転倒の予防
骨粗鬆症の治療は、ウォーキングやエアロビクス、筋力トレーニングなどの運動、カルシウムやビタミンD・Kなどの栄養、そして日光浴が大切です。
また薬物療法に関しては骨吸収抑制剤や骨形成促進剤があり、患者様ごとに合わせた適切な治療を行うことが可能となっております。
骨粗鬆症の正確な検査/診断の上、運動や薬物療法等により、脊椎骨折や大腿骨近位部骨折等の寝たきりにつながる重篤な骨折を予防し、また手関節骨折等のQOL(生活の質)を極端に低下させる骨折を予防することができます。
その結果、健康寿命を延ばすことも可能になります。
かもめClinicでは、上述の正確な画像診断と理学療法士による運動療法、そして患者様に合った投薬により、適切な骨粗鬆症治療を行っております。